教員採用試験は年に一度行われる先生になるための試験で各都道府県や自治体によって試験の内容が微妙に違う。
例えば大学から推薦を受けた受験者は筆記試験が免除される教育委員会があったり、筆記試験は通常教職教養と言って教員や公務員についての法律の内容となっているが指導案(授業計画書)を書く試験内容の自治体もある。
試験の大まかな流れは
一次試験で筆記+面接
二次試験も筆記+面接+模擬授業
というのが一般的な流れだろう。
なので筆記試験だけ高得点でも突破できないし人柄の良さだけでも通過できない。
私は過去これまで2年、教員採用試験を受けたことがある。
しかしその結果は2回とも一次試験で不合格というものだった。(私の受験している自治体は3次試験が最終)
3回も試験があるのに1度目も突破できない。
私にとって3次試験に行くことが夢のまた夢であった。
そう去年までは・・・・
教員採用試験を受け始めて2年目の時、1次試験で当たり前のように不合格通知を手にして気にすることなく講師として勤めていた。受かればラッキーくらいの感覚で受験。
その時一番仲のよかった友人の講師が見事合格した。もちろん今まで同じように一度も1次試験をクリアしたことのない仲間だったわけだが・・・
その友人の合格を違う先生から聞いた瞬間、嬉しいと思った反面、自分が取り残されたような気になった。本当は一番仲の良い友人だから精一杯祝福をするのが当然だと思うがその日はすぐに帰宅した。
(後日自分の中で整理することができて友人を誘って「祝福」で飲みに行った。)
そしてこれから先、彼は来年から正規採用の教諭として定年まで教師という道に辿り着いた。
あんなに高くて超えれるはずのないハードルだと思っていた壁を仲の良い、それも特別勉強ができるわけではない友人が超えていった。(失礼ですが)
夕方家についてから教員採用試験の事ばかりを考えていた。
すぐに気持ちは晴れて自分の中で一つの決心ができた。
「来年は何がなんでも合格する」
それまで一次試験すら合格した事ない自分が3時試験まで進み突破することは現時点では夢のまた夢。
次の日からいつもより1時間早く起きて職場に行き誰もいない環境でひたすら教職教養の勉強をした。
例え二日酔いでも雨の日でも関係なく毎日毎日早く行って勉強した。
休みの日長時間勉強することはなかったが毎日毎日コツコツと勉強を積み重ねた。俺にはコツコツがむりやと想うひとがいるかもしれないが私も今までコツコツするのが大っ嫌いで直前に全力で頑張るタイプだったが、教員採用試験はそんなに甘いものではない。毎年10倍近い倍率を誇り現場にいる現職の管理職が面接をする。
直前でいくら全力疾走をしてもすぐに見抜かれる。
わかりやすく言えば、自分の職場などに新しい新人が二人入ってきたとする。
そしてその二人が朝礼などで挨拶を10秒ほどする事がよくあると思う。
でも皆さんその10秒だけで「この子良い感じの子」とか「こっちの子の方が良いなー」とか簡単に印象を判断できると思う。
となれば10分ほどある面接で「俺の何がわかるねん」と言うのはただの言い訳である。
極端に言えば直前は何もしなくて良いと私は思う。
実際に7月筆記試験ある中私は5月末にうつ病になり受験するかも迷っていたくらいで勉強はほとんどしていない。
何が言いたいかというとそれまでの積み重ねと1ヶ月前からの直前追い込みでは圧倒的に積み重ねが良い結果を生む。
教員採用試験に受かった年と受からなかった年の決定的な違いは本気度だった。
周りで受かった人に聞いても結婚した年とか子供ができた年とか親が病気になった年とかに合格している人が多い。本気で受かろうとしている人たちは自ずと結果が出てくる。
私はこのブログでも書いているように勉強は苦手な方だが本気になった人間は強い。
受かればいいかなーとか軽い気持ちで受けるならまた来年も頑張ることになるだろう。だってあなたの隣の受験生は本気で来ているのだから・・・・
私みたいに「勉強苦手やから」とか「どうやったら受かる?」と思っている人がこれを見て少しでも本気になって合格という道を掴んでくれるとありがたい。
自分を信じてできない人が教員になって子供を信じることができない。
早く本気になった方が合格率もグッと上がる。
だって次の試験までのカウントダウンが始まっているからだ・・・・・