私はとある県の教員を2018,8月末まで勤務していたので
その時の給料事情や福利厚生について丸裸にしていきたいと思います。
まず公務員は各都道府県によって給料は異なります。もっと言うと首都圏などの大きいところは都道府県では大きすぎるので大きい市などによっても給料は異なります。この都道府県や市町村の事を各自治体と呼びます。
各自治体によってお金のある場所は予算を多く算出できてあらゆる活動などにお金が使えます。
税収が少ないもしくは生活保護受給等で支出が多く予算が限られている自治体はその分活動費の予算が組めず余計に負の循環になります。
公務員もその一部なので各自治体によって給料が異なると言うわけです。
しかし公務員に高給取りはいませんし極端に少ない給料の人もいません。大きな差はありませんが少し違うと思っていただけたらといいかなと思います。
では具体的に見ていきましょう。
休み
教員の場合休みは暦通りです。土日祝これで110日くらい。
有給が年20日。合計年間130日 年休が取れない日はありません。
これが私のいた県の休みです。
これに病気休暇もあります。これは一年で90日です。これは意外と教員でも知らない人はいてるかも・・・笑
インフルエンザなどの感染病が該当します。
これは立派な権利なので、この権利を行使したからと言って給料が減らされたりする事はありません。全額支給です。
これは地方公務員法という法律に基づいて決められた規則です。
※もし年間90日を超える病気休暇の場合は休職手続きを行い長期療養もできます。この場合給料は80パーセント分の給料が支払われます。
手当
児童手当…子供一人につき15000円の手当
扶養手当…ここははっきりは覚えていませんが1〜2万円までだと思います
勤勉手当…一般的に言うボーナスです
地域手当…はっきりわかりませんが毎月2〜3万円
交通費手当…全額支給。半年分の定期購入。バス電車。自転車も距離に応じて交通費が支給される。
住居手当て…賃貸の場合は2万7千円。分譲や一戸建ての購入の場合は数千円。
給料
これは気になる人が多いと思いますが決して裕福な生活はできません。なので子供が好きじゃない人はこの給料でこの仕事はできません。
具体的になんですが…
手当とか全て含めて自分の年齢分くらいが総額です。
例)新卒1年目のAさん25,6万くらいです。
ここから厚生年金や健康保険とか引かれるので、この例の場合だと20万くらいというところでしょうか。20万以下になる事はありません。
毎年昇給します。だいたい金額にすると1万円はありません。7千円とか8千円とか。
そして年に2回勤勉手当があります。(民間でいうところのボーナス)
これがこの基本給の4倍。夏1.8倍。冬2.2倍。くらいの感覚なので新卒の人でも夏は30万以上、冬のボーナスは40万くらいはあるんじゃなでしょうか?
なので新卒で教員になった場合の年収は350万を少し下回るくらいだと思います。
手当の数で微妙な違いはあってもほとんど、同世代で大きく変わる事はなさそうでした。
ちなみに50代の教員なら冬のボーナスは100万円超えます。(手取りは90万円代)
勤務時間
公務員は誰かに雇われているわけではありません。
なので自分の仕事を自分のペースで行うため誰に指図される事もありません。そのため上司の機嫌をとったりする必要もありません。帰宅時間もバラバラです。
若い人でも早い人は日が暮れる前に帰宅する人もいれば遅い人は日が回る頃まで仕事をしている人もいます。
残業してもお金は発生しません。自分の意思で残って仕事をしているだけなので嫌なら早く帰れば良いだけです。
たまに聞くのが「利益出てないのに公務員ボーナス必要ではない」と言う言葉を聞くことがありますが公務員は国の仕事を行う言わば役人で、国が必要としている仕事です。そしてその仕事に就くために難関な選考試験を突破した者のみが就くわけなので利益を生み出す必要はないんです。
教頭にまで昇れば年収は軽く1000万円は超えます。
ちなみにこれは私が務めていた都道府県で、ここは全国でも下位に位置付けられる給料の低さなので別の都道府県でももう少し条件が良いところもあるかもしれません。
もし公務員を目指されている方の参考になれば嬉しいです。
一通り思い当たる事は書いておきました。