今までの色々なアルバイトをしてきた私ですがその中でも群を抜いて体力的にハードだったのは1年ほど続けた「引越し」のアルバイトでした。
基本的に引越しのアルバイトはみなさんの想像通り年度末の2月ごろからピークを迎え3月末には日が回ることはザラにあります。
夜中の2時にトラックで高速に乗って事務所に帰ってるときは「俺何してるんやろ?」と思う事は多々ありましたが何とか乗り切りました。笑
辛いのはその翌日の朝からまた仕事というところです。3時に事務所について自宅に帰るのは4時!そして朝の6時過ぎには自宅をでる。
これは人間の限界です。ましてや体力仕事でこれは無理です。でもその中でもツワモノはこの生活を1週間も連続でする人がいます。おそらく体の仕組みが普通の人とは違うんだろなと思うしかありませんでした。
なのでみなさんも年度末の引越しは多少時間が前後しても穏やかな気持ちで多めに見てあげてください。笑
では本題に入ります。
給料
基本的に引越しのアルバイトはすぐにお金を受け取ることが多いので今すぐお金が必要な方に向いています。
私は2社いきましたがどちらも当日に日払いで現金をもらってました。
そして引越しの件数や内容によって給料が多少前後するのですがだいたい9000円から20000円くらいの間です。
かなり値段にばらつきがあるように見えますが、先ほどのように夜中の2時までかかる現場はおのずと給料が高くなります。後引越しの量ですね。1人暮らしより4人家族の方が荷物は多いですし、4人家族でも荷物が多い方と少ない方があるのでこれによっても変わります。
おおよそ平均としては11000円くらいあたりだと思います。それプラス祝儀という形ですね。
仕事内容
素早さ・力強さ・賢さの三拍子を求められる仕事です。イメージでは力さえあればいけると思われがちですが引越し業者の作業って基本的に早いですよね。みるみるうちに家の中の荷物が運び出されていきます。自宅から荷物を出している人もそうですが、もう1人の家とトラックの間で荷物を運んでる人は基本的に荷物を抱えたままずっと走ってます。荷物持ったまま走るのは少し慣れがいります。
そして力は見た目通りです。
特に冷蔵庫などは重たいですが慣れれば1人でもトラックに積んだりできるようになりますが、問題なので和ダンスです。そしてたまにタンスの中身を抜かずにぎっしり洋服を入れたままの人がいますがこれは本当に怒りが頂点になります。笑
その時の状況にもよりますが基本的に中身を入れてるタンスは持って行かれません。
そして桐ダンスなどは素手で触ると手垢が残るので必ず手袋をします。弁償代金100万円とかザラにあります。
最近は液晶にテレビも以降してますが私がアルバイトしていた時期はまだ半々だったのでブラウン管のテレビがまた重い。これも持ったまま走ります。笑
そして最後の賢さです。
基本的に引越し作業というのは1人では行いません。どんなに小さい現場でも2人でいきます。そうすると部屋に1人トラックに1人という構造になります。
部屋にいてる人は荷物の順番を考えて荷物を外の人に出します。「新居に行った時の出しやすさ」や「トラックの中で荷物を積みやすいような物か」を考えて出しています。
そしてトラックにいてる人はテトリスのように荷物をトラックにパンパンに埋めていきます。これができなかったら「こぼれる」という最悪の現象になります。(こぼれるとは一度で入り切らずにピストンして引越しを終わらせること)これをすると次のお客様の元へ遅れますし、ガソリン代や人件費などがかかるので誰にとっても得はありませんし会社にめちゃくちゃ怒られます。笑
一度で終わらせる予定で事前の営業に行っているのでこれは引越し業界ではタブーです。
タブーと言えば無理な運び方をして物を壊したり、トラックに荷物を忘れたりするのは会社に帰ったら怒鳴り散らされます。笑
そして実費で弁償するケースも結構あります。
このテトリスにも基本があるのでそれをベースにやってれば大丈夫です。形のある丈夫なものは下にそして壊れやすい物や形のない物は上に重ねます。これが基本です。
なので引越しの作業員は家にいてる人がリーダーであることが多いです。お客様との会話をしながらトラックの状況も頭の中で想像しなければなりませんからね。
という事で引越しというのはこの三拍子が揃わないと仕事ができないレッテルを貼られます。
でもびっくりするくらい体に筋肉がついてきます。引越し業者でぽっちゃりさんっていてませんもんね。
そして引越しをするお客様との出会いも楽しいです。
みんながみんな幸せではなく離婚のための引越しや半分夜逃げのような状態などいろんな家庭事情がありますが自分の家にあげてるからか最初から敵対意識のある人は少ないです。
みなさん友好的に話をしてくれたりして、忙しい中にもそういう出会いがあったので頑張ることができました。
祝儀
そして引越しの際に祝儀を渡すこともあると思いますが決して高額でなくても構いませんが渡した方が作業するクォリティーは確実に上がると思います。もし金銭的に余裕がなかったら缶コーヒーだけで気持ちは伝わると思います。やっぱりやってもらって当たり前はどんな人間でも嫌ですもんね。笑