人生初の入院 人生観を変えた病院食 扁桃腺摘出手術

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2017年の春先に四十度越えの高熱に3度も患った。

1回目2回目は風邪って言われていたけど流石に3回目はちゃんと調べてもらおうという事で大きい病院で検査をした。扁桃腺が大きく腫れているため高熱が出るというのが結果だった。

これを摘出すればこれが原因の高熱はもう出ないとのことで手術を決意した。

 

完全に熱が下がって手術の日にちを決めて、セミが鳴きだす7月ごろに手術のために入院した。

 

それまで人生で一度も入院したことのない私は入院ということで不安はあったものの、忙しい日常を忘れてゆっくりできることに少し嬉しさを感じながら入院セットを持って病院に向かった。

 

まず初日は特にすることはなく2日目の朝に手術をするため、初日は入院と言うよりは宿泊しに来ている気分だった。周りの患者さんには申し訳ないけど・・・笑

 

普通にご飯も美味しいし静か・・・
ちょうど窓側だったこともあり外の景色を見ながら横になると気がつけば寝ていた。

起きれば2日目の朝になっていた。
手術を受けるための最終検査。簡単に血圧等を図ったり熱を図ったりした。その時の看護師さんが男の人で奥さんが去年に摘出手術を行ったらしい。

「痛かったって言ってましたか?」

興味津々で聞く私に少しニヤつきながら看護師さんはこう言った

「出産に比べたら全然大した事ないみたいですよ」

「・・・・」

あかん聞く人間違えた。俺どう見ても男やのに出産とか想像できひんし。と思いなが次は看護婦さんが2人来て手術室に行くとアナウンスされた。

 

ドラマとかでしか見た事なかったのでベットに乗ったまま酸素マスクをして運ばれる的な想像をしていたが、現実は歩いて自分で手術室に向かい、自分で手術室のベットに寝転ぶ。笑

するとそこにはマスクに帽子にエプロンに手術の用意をしている人が7・8人いて、まさにドラマのような光景が広がっていた。

 

1人の人が私に話しかけてきた

「日焼けしてはるけどなんでなんですか?」

周りではバタバタと手術の用意をしているがその人は明らかに私を落ち着かせようと世間話をしてくる。

「ああ仕事で」

そう言うと

「仕事なんでしたっけ?」

「教師で体育大会とかの練習で・・・・」

「えー先生なんですね」

そんな話をしていると助手的な人が。ドラマでよくみる患者につけるマスクを持ってきた。

間違いなく麻酔だ‼︎

「これつけますね。ゆっくり大きく深呼吸してください。そしたら眠くなりますので」

やっぱり麻酔か‼︎よし限界まで起きといてやろう‼︎

と思ってマスクをつけて大きく深呼吸を始めた。

まず1回目

「スー、ハー」

まだまだ意識はある。手術室内のみんな私を見ている。

では2回目

「スー、ハー」

あれさっきまではっきり聞こえていた音や声がちょっと遠くの方で聞こえる。少し聞こえづらい。そして視界がぼんやりしてきた。

絶対起きといてやる。目をぎゅっとむき出しにして3回目のの深呼吸をした

「スー、・・・・・・・・・」

 

 

 

 

2時間後

「起きてください」

え⁉︎・・・・ちくしょー負けたと思った次の瞬間‼︎劇的に喉の奥が痛い。

なにこれ?でもまだ意識がぼーっとしてるけど確実に喉が痛いのはわかる。

この手術は扁桃腺を取るのは喉を切ったりせずに口の中から扁桃腺をぺりぺりと剥がすようにして摘出する。だから傷口は喉の奥だけ。

でも痛い。酸素マスクをしたままベットで安静状態を3時間言い渡された。動けない何より痛い。

 

咳払いをしたら傷口が開いて出血してくるので咳払いもできない。

そしてこの日は一日水分のみで過ごす。夜も痛すぎて寝れない。唾を飲み込むこともできない。

 

 

次の日から水分を飲み込めるか確認されてそれができると判断されたら食事が始まる。逆に言えばそれができなかったら1日食事が遅れて隊員が遅れる。それは嫌。

水分を飲み込む時が激痛が走るけど無理やり飲み込んだ。そして食事が始まった。

ほとんど味のない三分粥‼︎

これがきつい。味がない。食感がない。楽しくない。の三拍子が揃った状態の食事。絶望を感じたがこれを残すとまた次の日も同じ食事で退院の日が伸びる。

朝は三分粥を無理やり飲み込んだがこれを昼と夜をするのは無理だ・・・

 

 

神様・・・今後どんな辛い事でも受け入れます。この味のしない三分粥だけはどうかお許しください。

 

それでも昼はやってくる。看護師さんにご飯を持ってきてもらい。看護師さんがいなくなったのを見てダッシュで三分粥を持ってトイレに駆け込み、排泄をするふりをして便器に三分粥を流した。お米の神様ごめんなさい。精米をしてくれてる人ごめんなさい。普段は米好きの私でも三分粥は白い液体にしか見えない。

トイレの奥の方に流れていく三分粥を眺めて昼は乗り切った。

もちろん人間というのは一度味を占めると同じことをする。夜も同様にして看護師の目を盗むことに成功した。

 

次の日は五分粥‼︎これはまだ昨日の三分粥に比べたらなんとか食べれそう。無理やり口の中に放り込んで水で流し込む。さすがに昨日三分粥で使った奥義は何回も使えない。

 

次の日は五分粥、その次は七分粥、そして次はお粥、そしてやっと次が白米で退院になった。
痛さ少しずつ少しずつ和らいで1週間で退院の日がきた。三日後には仕事で宿泊学習がある。何とかして行きたいから痛み止めの薬を飲んですぐにいつも通りの生活に戻した。そして無事宿泊学習に行くことができた。そして硬いものは中々食べれなかったけど1ヶ月後にやっと串カツを食べれるくらいまで復活した。

 

今回の入院で術後の痛さはなんとかなってもネチャネチャのお粥だけは絶対食べたくないと感じさせられた人生初の入院生活だった。